スポークンワードの基本と定義を日本風に考える

カテゴリー │スポークンワードhello Spoken Word world

    目次
  • 基本から定義を考える
  • スポークンワードの基本を歴史から考える
  • Spoken wordを英語版wikipediaから調べてみた


基本から定義を考える


 
 スポークンワードは読み手の声や身体に注目させる言語のパフォーマンス。だから、基本には手話朗読なども含むという考えです。定義はあるのか 、作品を聞いて分かってきたことを説明します。

英語から考えてみる。

 スポークンワードは日本で朗読と理解されてます。
 朗読は英語でread aloud(声を出して読む)になる。
Spoken wordは「話す言葉」
Spoken Languageも近い意味になる。
 微妙に別の変換になりますが、アメリカでは意味がちがってくる。
Spoken・話し言葉の。口語の。
Word・単語。
Language・言語。言葉。
 なにやら日本にいると、同じように思える。それはアメリカには多くの言語が存在するから。
「話す言葉」の受け止め方
は日本と違ってきます。、
 日本語としては「日常に使ってる言葉で「朗読」するのがスポークンワードと理解できる。
つまり、感情を込めて思いを伝えること。それは、話しことば、と呼ばれる通り、文章表現より「会話するときの言葉遣い」だということです。

スポークンワードのやり方で考えてみる。

 実際に日本で行われているスポークンワード・ポエトリーから気付いたこと。

 スポークンワードは「何か伝えたい」との思いがあり、感情を表現するように話す。
仕草などで補うパフォーマンスもある。だから音声言語だけとは限らない。
音楽を伴うポエトリーリーディングは平成時代の主流だが、スポークンワード(話された言葉)の詩に含まれる。
 ポエトリースラムにおいてはスポークンワードとポエトリーリーディングが同じ自己表現として演じられていた。

 スポークンワードは主に詩を使う。それが歌詞で有ることも多い。そして口語だけではない。伝統的な定型詩も含まれる。
歌唱とは別の形で「五感で感じる音楽的」な自己表現方法だということになる。身体を使ったパフォーマンスであり、朗読の効果をだす楽器などの音がBGMとして使われる。
参考に英語で歌詞はwordsと発音される。Lyricsなどもある。

 言語として手話も朗読が盛んに行われています。
自己表現方法として手話(sign language)を使う方もいらっしゃいます。
これもスポークンワード(話す言語)と呼ぶべき自己表現方法です。

 body language(ボディーランゲージ)は知っている方も多いでしょう。伝達方法として「身体を使う方」もおられます。
それもスポークンワードと同じ意味を持ちますね。

サインランゲージ(手話朗読)を紹介したページをご案内してよろしいでしょうか。

youtube手話エッセイ・なおこの気まま日記「絵本の読み聞かせ」紹介 別窓表示


 だから、身体全体で表現する言語の芸術がスポークンワードになる。

『ランゲージ・アート』を定義にすると納得できます。

 日本語では「言語の芸術」になる、どこかで聞いたような感じ。しかしどうでしょうか。
 「詩」や小説も、現代は文字で表現されます。それで芸術として完成された創作作品になる。むしろ音声が無いことでイメージも広げさせて、世界観を主張する自己表現です。
 「歌唱」なら朗読に通じるものは多い。言葉で感動させる歌が多い。ただ、音符というのに合わせて歌唱されることが多い。音楽というジャンルにおいて楽器としての身体で行う自己表現です。

 スポークンワードは身体ひとつで自己表現するやりかた。詩を創作するために書く(writing)ことはありますが、言語表現して完成です。
それに、最初に言葉があったから自己表現も具体的にできるようになった。根源的な自己表現がボディーを使うランゲージなんですね。

 何故!ランゲージ・アート? やはり基本的な考えを、もう一度確認してみましょう。

 歴史から考えると「先史時代から」人類は何かで合図する手段を持っていた。
最近になり「アメリカのヒップホップ」が日本へ紹介されて、朗読するのがポエトリーリーディング・スポークンワードと呼ばれている。
 それを考えると話した言葉と翻訳されるスポークンワードは「語り」と似ている。
「日本でいう朗読」の概念を変える新しい自由な表現方法になる。

 ポエトリーリーディングは詩の朗読で良いでしょう。スポークンワードも同じ。
外国で詩人の「サラ・ケイ」氏など自由に朗読してます。日本で考えるより、もっと自由に思いを伝える方法だからです。

スポークンワードの基本を歴史から考える



 自己表現をすることは昔からあったでしょう。ポエトリーリーディング・スポークンワードという言葉がなかっただけ。
言葉を上手に使えないころ「先史時代」に思いを伝える方法が「唸り声」「笑い」などと「ボディータッチ」
「ボディーランゲージ」も伝達方法として役割を果たしたと考えられます。

 身体を使った表現はダンス、スポーツなど今も使われている。朗読も「教えを説いたり」「思いを伝える効果的な言葉を選んで「詩」を詠んだりした歴史がある(言語として手話、何かの合図なども存在してます)。思いを表現したいときに「ダンス」「スポーツ」「朗読」などで自己表現するのは人間の欲求ですね

 日本では文芸に位置付けられている朗読ですが、アメリカでは音楽に近いジャンルとして扱われてました。今の時代になって、人類は基本に戻って、身体を使った言語を芸術「ランゲージ・アート」へと昇華。
それを
スポークンワード・ポエトリーリーディングと名付けて位置づけたわけ

 朗読も幅を広げると、英語では色々な表現もされます。
音楽、ヒップホップの場面でポエトリーリーディング・スポークンワードという言葉は使われてきます。そこには注目を集めるパフォーマンスもある。演技や人目をひく行為をするわけ。

 1930年代、アメリカで「ポエトリー・スラム」が登場。今では誰もが認知している文化となる。
自分の感情を内側に閉じ込めないで、発散する役目も朗読にはある。自分に合ったパフォーマンスで楽しむのが一番良い。
だから、他人の評価はあまり重要でもない。

 パフォーマンス? 身体を使った表現です。日本でも何気に使われてます。舌や発声器官を使う朗読もパフォーマンス。話術を駆使する演芸、落語や漫才は納得できますね。朗読も同じだと、認識しなかったかも知れません。ボディーランゲージのひとつです。

 スポークンワードとは詩、物語等を「朗読する」「話す」文芸と、音楽も使われることがあるパフォーマンス。考えるとすべてのジャンルで「言語」は存在する。スポークンワードを共有できることになる。
 体験などを話して伝えたい思いを強調するストーリーテリングも基本的には同じだと感じます。

 スポークンワードは自作が基本。日本で多くの方が知っている」「発表された文学作品」を朗読することもある。
「アーティスト」「ミュージシャン」「詩人」などと立場もあるが、肩書きは必要としない。
 題材は自由で、真面目に政治、宗教だったり、ちょっと笑える話だったり。恋の話だったりする。

 今のアメリカや外国の状況をみると、自由に喋り動画をupしてます。スポークンワードは仕事や肩書き、性別、国の違いを越えて広がってます。音楽や文芸の分野から
「ランゲージ・アート」とも言える新しいジャンルになったと信じます。

注意→ランゲージ・アートは個人的な考え。似たような表現ができるということ。

 スポークンを英語から考えると普通の会話で使う言葉。日本なら、ため口や方言。
正式な場所で使う言葉はフォーマル。日本では丁寧に言ったり敬語を使う事。
 だから自由に喋れば良いが、そこは相手に伝える朗読。
ちょっと話を整理する心遣いは必要と感じます。


スポークンワードを英語版wikipediaから調べてみた



 スポークンワードは英語版で「パフォーマンスアート」と位置づけられています。ちょっと意味不明な翻訳もありましたが、分かる部分を説明します。
 スポークンワードは、詩的なだけでなく、美的資質に基づいている口頭詩的なパフォーマンスアートを指します。
これは、演奏者のイントネーションや声の抑揚など、朗読と言葉遊びに焦点を当てた古代の口頭芸術的伝統の20世紀後半の継続です。
 詩の朗読、詩のスラム、ジャズ詩、ヒップホップ音楽など、あらゆる種類の詩を含む用語で、散文を含むことができます。
書かれた詩とは異なり、詩的なテキストの視覚的な美学は少ない。多くは声のよる音の美学に依存します。

 スポークンワードは文字より、ずっと前にあった。「聞いて暗記する」というように各言語は共通している。
「印刷機があるずっと前にも詩人がいた。詩は主に口頭発話であり、音楽のように、耳に訴える。
擬音として知られている効果、音を模倣する単語によって物や行動を表す。

話し言葉の詩は、通常、趣味や才能の表現以上のものです。
この芸術形式は、多くの場合、社会に重要なまたは議論の余地のあるメッセージを伝えるために使用されます。
このようなメッセージには、人種的不平等、いじめ防止メッセージ、ポジティブなキャンペーン、
LGBTのトピックなどに対する意識を高めることが多く含まれます。

スラム詩のコンペティションでは、多くの場合、強烈なコンテンツと音の両方を表示する大声で過激な詩を備えています。
話し言葉の詩は、大学のキャンパス、YouTube、ボタンポエトリーなどのフォーラムを通じて豊富です。
いくつかの話し言葉の詩は記事、TEDトーク、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのソーシャルメディアサイトに表示されます。

 おぼろげに言いたいことはわかりますね。メッセージ性が強いように思えますが、言葉遊びも現実的に多い。

参照 英語で書かれてます 英語版wikipedia Spoken_word もうひとつのページをだす

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